作家「渡辺容子」のブログ。

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zoom RSS 「親指シフター」に朗報です!

<<   作成日時 : 2018/09/20 22:17   >>

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  いや〜嬉しい。

 親指シフターにとっては非常に感動的な記事が、読売オンラインに掲載されました。

「どっこい生きてる「親指シフト」〜練習道場が人気、変換アダプターも」

 ときどき書いているけれど、私は30年以上、親指シフトキーボードを使っている。
 恥ずかしながら、ローマ字での入力は、パスワードくらいしか打ったことがなく、文章を書いたことはこれまで一度もない。

 そのかわり、親指シフトの快適さ、便利さ、すばらしさは誰よりも自覚しているつもりなんである。

 ところが、ここ数年、いつも「大きな不安」、少し大げさにいうなら、「大きな恐怖」を感じながら、パソコンを利用している。

 もし富士通が親指シフトから撤退してしまったら、どうなるんだろう?




 これは、切実な問題だ。

 まわりの人に、いつもいわれる。
「そのうち、親指シフトキーボードはなくなる。その日のために、一日も早くローマ字入力を覚えたほうがいい」と。

 いまからローマ字入力を覚えられるんだろうか?
 
 「ジャンバルジャンは彼女をギュギュッと抱きしめた」とか「どきゅーん、ズキューン 胸撃つまなざしはかなり〜」とか、「ジャンジャカジャーン」とか、秒速で打てるようになるまで、どのくらい時間が必要なんだろう。

 それどころか、ローマ字入力をマスターするまで、原稿が書けなくなってしまう。
 いやいや、最悪、ローマ字入力に慣れるまで、ネット検索すらできず、パソコンそのものが利用できなくなってしまうじゃないか。

 もー、考えただけでお先真っ暗なんである。

 しかも、親指シフターの多くが、Windows7を使っていると思うんだが、わたしもそう。
 Windows10では、いろいろと不都合なことがあるらしく、「Windows7+Japanist2003+OASYS V10」という組み合わせが最強なんだよね。

 ところが、2020年1月に、Windows7のサポートが終わってしまう。

 富士通に問い合わせたところ、現在使っているパソコンをアップグレードしてWindows10にして親指シフトキーボードが使えるかどうかは、「やってみないとわからない」とのことでした。できれば、最初からWindows10のパソコンを使ったほうがよい、とも言われました。


 その電話を切ったあと、思わず床に膝をつき、すすり泣きしてしまった。
 何が悲しいって、親指シフトが使えるパソコンとキーボードって、普通のパソコンにくらべて、非常に「割高」なんである。

 最初の設定とか、データの移行にもお金がかかる。


 さらに、厄介なのは、パソコンに何らかのトラブルが発生したとき、「親指シフト」をわかっている修理の人や、パソコン家庭教師が非常に少ない。というか、はっきりいって、わかっている人は「皆無」に近い。

 パソコンの出張修理を頼み、パソコンの状態が良くなるどころか、パソコンを初期化したせいで、親指シフトキーボードが使えなくなった、という悪夢のような経験が二度もある。
 そのときのピンチを救ってくれたのは、Japanistの電話相談のオペレーターのかたがただった。電話ごしに指示をあおぎつつ、自分でドライバーをセットし直して、どうにか親指シフトが使えるようになった。

 だから、出張修理を頼むのは、ほんとうに憂鬱なんである。
 事前に何度も「親指シフトなんで、くれぐれもよろしくお願いします」と伝えておいても、事前に勉強してきた人は、「皆無」だしね。


 親指シフトに特化したパソコンは値段が高いうえに、何かトラブルが発生したとき、親指を理解している修理の人が近くにいない、というのは、ほんとうに泣けてくる。


 実は、このところ、パソコンの調子が芳しくなく、出張修理を頼むかな、と考えて胃が痛むほどダークになっていたのだけれど、冒頭に紹介した読売のネットニュースを読んだ途端に、悩みはきれいに消えていた。

 まず、驚いたのは、富士通以外のパソコンでも、「親指シフト」で文章が打てる、という事実。

 これまで、富士通のパソコンとキーボード、そしてソフトがなければ、親指シフトは使えないと、思い込んでいた。まあ、それくらい、親指シフトに関する「情報量が少ない」わけだ。
 そう、親指シフターはいつも孤独なんである。情報がない、というのも、大きなストレスになる。


 そんなときに、読売オンラインの見出しに「親指シフト」の文字が躍ったわけである。
 記事を読み、「いざとなったら、普通のパソコンを親指シフトにして使えばいい」というのがわかり、とにもかくにも、ほっとした。

 そしてもうひとつ。
 親指シフトを「よく知っている人」がいる、というのが非常に嬉しい。
 読売の記事を読み、ほっと安堵した親指シフターは大勢いると思う。

 記事に登場する「親指シフトエバンジェリスト(伝道師)」のブロガーさんは、これまで4年間に、のべ200人のかたに親指シフトを指導された、とある。非常に頼もしい。

 今後の布教活動によって親指シフトの魅力がもっともっと多くの人に伝われば、親指シフターが200万人になっても、ちっとも不思議じゃないんだがなあ。

 とくに、若い人たち、子供たちに、親指シフトを体験してもらいたい。
 日本語をかくも楽々入力できる技術を身につければ、「横着」をせずに、長い文字を綴れるし、俄然、文章を書くのが楽しくなる。


 なんか、書いているうちに、涙が出そうになってきた。
 親指シフトを開発したエンジニアのかたが今年、お亡くなりになってしまった。
 それもあって、親指シフトの行方を心配していたのだが、考えてみたら、こんなにも素晴らしいものが消えるわけがないよね!


 というわけで、親指シフターの皆さん、がんばりましょう!



 どきゅーん、ズキューン 胸撃つまなざしはかなり〜










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