作家「渡辺容子」のブログ。

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zoom RSS DA PUMP 『U.S.A.』の 「どっちかの夜は昼間」をちょっとまじめに考えてみた。

<<   作成日時 : 2018/07/08 12:12   >>

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 2年間もずっとサボッていたのに、このところ連日更新。私にしてはかなり頑張っています(苦笑)。

 といっても、目下、こちらに書きためているのは、自分のための覚書みたいなもの。
 推敲もしておりませんので、誤字がありましたらすみません。

 DA PUMPの『U.S.A.』 ですが、快進撃がつづき、ダウンロード数もすばらしいようですね。

 きょうは、その『U.S.A.』の歌詞にある「どっちかの夜は昼間」というフレーズについて、ちょっと書いておこうと思います。


 日本語詞をお書きになったのは、Shungoさんというかたです。


 最初に聴いたとき、この「どっちかの夜は昼間」とのフレーズ、とてもいいなあ、と感じました。
 あんまり深く考えないまま、イーストコース、ウェストコースト間の「距離」を伝えているな、と思ったものですから。
 なんせアメリカは広い。広いゆえに人種問題や、様々な問題に直面して、いま、アメリカはもがいている。そんなことまでさりげなくイメージさせる、見事な歌詞だな、と感心したわけです。

 歌詞に出てくるタイムズスクエアは、ニューヨーク。つまり、イーストコースト。
 しばらくすると、ウェストコーストという単語も出てきます。


 しかし、です。
 このエントリーを書くにあたり、歌詞カードに目を凝らして、はっとしました。
 あわててアメリカ国内の時差について調べてみると、
 ニューヨークとロスの時差は、約3時間。わずか3時間!

 となると、「どっちか」、そしてそのどっちかと対をなす「もう一方のどっちか」は、「イーストコースト」「ウェストコースト」を指したものではない、となります。

 消去法で、残る答えは、ひとつ。


 「どっちか」と、もう一方のどっちかとは、「アメリカ」と「日本」を指しているんですね。

 いやー、迂闊だった。


 アメリカが「夜」なら、日本は「昼間」。


 「どっちかの夜は昼間」

 このフレーズに、「当たり前だろー!」と、続けて歌っている動画をいくつか見かけました。

 ま、当たり前ではあるんですが、この歌詞、実は非常に深い。有体にいうなら、意味深。


 いま現在の日米間の「距離」がよくあらわされている。


 また、光があれば、影がある。と同じように、大げさないいかたをするなら、「どっかの夜は昼間」は、「陰陽」をあらわした、とても哲学的なフレーズです。


 翻って、歌詞にちりばめられた、単語をずらっとピックアップ。
「オールドムービー」「リーゼント」「FM」「中古のオープンカー」「ツイスト」「ミラーボール」。

「FM」は、もしかすると最初、「FEN」にしたかったのではないかしら。
 我々、いい年をした大人たちが子供、あるいは若かったころ、アメリカ(海外)の音楽を伝えてくれるのはFENでしたから。


 いずれにせよ、リーゼントも、中古のオープンカーも、この曲のなかではすべて「過去形」で語られています。

 そう、過去形です。


 後半になると、「競合」「ジパング」といった単語が出てきます。


 まあ、ここから先の解釈は、人それぞれ、分かれるところでしょうが、
 わたしの印象では、「昔は、アメリカってすごかったよね。憧れの国だった。でも、いまは?」と、50代、60代の大人たち、いわゆるシニア層に向け、問いかけてくる内容になっている点が非常にユニーク。バブルのころに、青春時代を過ごした層ですね。

 この曲をノリノリになって聴いていて、でもなぜか郷愁をそそられるのは、歌詞がバブル世代に問いかける内容になっているせいかもしれません。

 我々バブル世代の、いってみれば、おっさん&おばちゃんたちは、足をもつれさせそうになって「いいねダンス」を踊りながら、遠い目をしてつぶやくわけです。


 「あのころは、いまと違って良かったよ」と。


 『U.S.A.』 には、ほかにも計算しつくされた魅力がいっぱい。

 ・メンバーそれぞれのコスチュームが、「色分け」されている点。これによって、誰もがメンバーの顔を覚えやすくなった。
 ・ノリのよいメロディー。
 ・真似したくなる振り付け。また、その振り付けに対する、ネーミング。


 各方面にさまざまな工夫が凝らされ、でも歌詞の内容はちょっぴりスパイスがきいて、皮肉めいている、と。

 実は、このさりげない皮肉が、とても重要な隠し味になっている。
 アメリカの国名をこれだけ連呼しながら、「礼賛」一色にはなっていない点に、作者の冷静さがうかがえますね。


 しかも、一番大事なことを忘れておりました。
 ISSAさんの素晴らしい歌唱力と、ゆるいイメージを装いつつもスキのないダンスパフォーマンス。



 『U.S.A.』 の今回のヒットは、偶然ではなく、必然かもしれません。


 ホントはもっと書きたいことがあるのだけれど、疲れたので、それはまたいつか。








 早く、ベストアルバムが発売になってほしいものです☆
 もちろん、7人のダパンプになってからの、「いま」を伝えるベストアルバムです。
 









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